人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第一の散文

<第一の散文>


いま 私を動かしているもの。


それは ある種の焦燥感。


私の心の奥にあった小さな希望の、空想の世界。


望んだものは、ほとんど手に入った。

・・・・ただひとつを、除いては。


手に入ったものたちは、
入った瞬間から別れを気にしなければならない。

失ったところで、本当の意味では、なにも失われない。

ということを、考えたりしていると、
手に入れることのできていない
ただひとつに関しても、
本当はそんなこと、
たいしたことではないような気がして、
この感覚は、 いままでちょっと ないような感覚なのだ。


満足もないけれど、虚しさもない。



そんな世界は なかなか心地よくて、
ちょっとこの感じを、
突き詰めてみたいなと思ったときに、
今のままじゃだめだと思って、
何かをしなくては、とあせっている。









by jardin_de_poupee | 2013-07-19 21:56 | おはなし
<< 花のある場所・・・昨秋の巴里にて 花のある場所 >>